「bar用の物件を探したいんだけど、どういう点を見ればいいの?」
「居抜き物件って大丈夫なの?失敗が怖い…」
こんな悩みはありませんか?
居抜き物件はスケルトンよりお得。
だけど内見時に見落としていたことが原因で、あとでトラブルになったらイヤですよね。
そこでこの記事では、bar用居抜き物件の見るべきポイントをわかりやすく解説します。
目次
1.bar用居抜き物件で見逃しがちなチェックポイント2つ
barの居抜き物件を探すとき、内装や厨房は必ずチェックするところ。
しかし、意外に見逃しがちなポイントが2つあります。
- エアコン・換気扇
- シンク・L5・煽り扉
上記2点について、1つずつ説明します。
エアコン・換気扇
barは地下や2階以上の窓のない場所にあることが多いため、基本的に風通しがよくありません。
そこで重要なのが、換気設備や排煙設備。
店内に煙や臭いがこもらないようにする換気・排煙設備が、チェックポイントになります。
よくある問題点は、換気扇を回したときに入口のドアが開きにくくなること。
barは空気を吸い出す機能はあっても、外気を取り込む機能が弱いです。
そのため換気扇を回した途端、店内が負圧状態になりやすく、扉を開けるのに力が必要となります。
女性では開けられなかったり、隙間から入り込む空気でヒューと風の音が出てしまう場合があるんです。
下見に行った際は、換気扇を回してドアの開けやすさを確認するのがおすすめ。
また開口部の少ない物件、換気能力の弱い物件などは湿気がこもりやすくなります。
湿気は生臭いにおいを発生させるので、ここも要チェックです。
シンク・L5・煽り扉
barを開業するときは、保健所の許可を得なければなりません。
そのとき注意されやすいのは、以下の3点です。
- シンクの数
- L5(従業員の手洗い設備)
- 厨房と客席を仕切るための煽り扉
・シンク
シンクは2槽シンクが必要です。
しかし小さなバーやスナックなど、カウンターに1人で入って接客する業態だと、2槽がない店が多いです。
この場合、1槽シンクでも食洗器を備え付けていれば問題ないとされるケースがあります。
ただし1槽シンクでも食洗器を設置するスペースがないと、保健所の許可が下りません。
・L5(従業員の手洗い設備)
従業員が厨房内で手を洗う設備。一般的にL5と呼ばれる水道蛇口と手洗いボウルが必須です。
ただしL5を取り付けていても、水道や排水につながっていないただの飾りでは保健所は許可しません。
L5がなくても、2槽シンクにリキッドタイプのポンプ式石鹸サーバーをつけることで、検査が通りやすくなります。
・厨房と客席を仕切るための煽り扉
保健所は、厨房と客席の間に必ず扉を設けることを求めます。
もし店内に煽り扉やL5がなかったら、店内のどこにあるか聞いてみるのがおすすめです。
なければ、工事費をかけて設置しなければなりません。
また居抜きでバーを開く際の資金目安は、こちらをご参考ください。
居抜きで開業するときのメリット(飲食店編)
チェックポイントのほか、バーを居抜き物件で開くメリット・デメリットを知りたい方は、以下の記事もご一読ください。
居酒屋・バーを居抜き物件で探すメリットとデメリット!注意点も解説
2.bar用居抜き物件の3つの注意点
よい条件の居抜きを見つけたとして、本当にその物件で安心でしょうか?
実は内見ではわからない問題を抱えているケースがあります。
入居の前に確認すべきことは以下の3点です。
- 前の借主が出ていった理由
- 出入りのはげしさ
- 保健所の最新基準をクリアできるか
順番に説明していきます。
前の借主が出ていった理由
良い物件であるほど、前の借主が手放した理由がネックになります。
たとえば昼間は人通りが多くても、夜になると人通りがなくなったら、店にお客さんがきてくれません。
また治安が悪くて女性が近寄れない、近くに強力なライバル店があるなど、集客上の問題も予想されます。
店を選ぶ際は、必ず夜の様子も見て、十分な集客が見込めるかどうか確認するとよいでしょう。
出入りのはげしさ
テナントの出入りが多い物件は、なにかしら問題がある可能性があります。
好立地でも、オーナーが気難しくトラブルが起こりやすい。
事件や事故があって悪いイメージがついている。といった点が予想されます。
おすすめは、できる限り事前調査をすること。
時間をかけないと見えない問題点は、不動産屋や他の店子に様子を聞くなど、店の評判を確認するとよいでしょう。
保健所の最新基準をクリアできるか
bar開業には保健所へ飲食店開業許可を申請し、検査に合格する必要があります。
以前飲食店だった居抜き物件なら、飲食店開業許可を得ている物件が多いです。
しかし飲食店開業許可は5年毎に更新があるため、最新基準をクリアできるか不明です。
許可が下りなくて再申請。という手間を避けるためにも、物件契約前に一度保健所に相談するとよいでしょう。
bar用居抜物件まとめ(居抜き物件探しなら退去ナビがおすすめ)
内容をまとめると、以下のようになります。
barの居抜き物件は数が多く、希望に沿う物件がなかなか見つからないかもしれません。