「独立して整体院を開業したい!」
「コストを抑えて開業するには、どうしたらいいの?」
と思うことはありませんか?

初めての整体院開業にあたり、どう進めていけば良いか迷うこともあるのではないでしょうか。何も前提知識のないまま進めると、開業までの期間が長くなったり、コストが想定以上に膨らんでしまったりする恐れもあります。

そこで当記事では、整体院開業の6つのステップと、コストを抑えるコツを解説します。開業の流れを知って、低コストで店舗を構えたいとお考えの方は、ご一読ください。

整体院開業の6つのステップ

整体院開業までの流れを大まかに6つのステップに分けて解説します。ここでお伝えするのは以下の通りです。

  1. 事業計画を立てる
  2. 費用がいくらかかるのか把握する
  3. 物件を探して契約する
  4. 外装・内装工事をする
  5. 提供メニューを決める
  6. 必要な設備や備品を購入する

1つずつ見ていきましょう。

1.事業計画を立てる

整体院を開業したら、どのような店舗にしたいでしょうか?地域密着で気軽に身体のことを相談できる店にしたい、ビジネスマンを対象にしてリフレッシュできる場所にしたいなど、理想の店舗は人それぞれです。

理想を叶えるには、まず事業計画を立てて、どうしていきたいのかを明確にしてみましょう。事業計画を立てる際の一例として、以下の項目が挙げられます。

  • 開業する目的は何か
  • 誰が顧客となるのか
  • 店舗のテーマやコンセプトは何か
  • どのエリアに出店するのか
  • 提供するメニューは何か
  • メニューの価格はいくらか
  • 他店舗にない強みはどこか
  • 事業計画を明確にすることで遠回りせず、最短ルートでの開業が可能です。開業に向けて動き出す前に、しっかりと考えてみてください。

    2.費用がいくらかかるのか把握する

    整体院を開業するには、さまざまな費用が発生します。たとえば、東京23区内で10坪程度の物件を借りて開業しようとすると、以下の費用がかかります。

    費用金額の目安
    物件取得費(保証金・敷金など)200万円
    内装工事費250万円
    設備・備品購入費120万円
    宣伝広告費30万円
    合計600万円

    このように、新しく物件を借りて開業しようとすると、大きな資金が必要になります。店舗のエリアや面積によって費用は異なるので、出店したい場所の賃料相場をあらかじめ調べておくと良いでしょう。仮に郊外や地方都市で出店するなら、物件取得費などの大きくかかるコストは抑えられます。

    また、内装をどのようなレイアウトにするかによっても費用は変わります。

  • 施術室は個室 or ベッドをカーテンで仕切る
  • 施術ベッドの個数
  • こだわりたい内装
  • どのような内装にしたいのかもあらかじめ決めておくと、物件探しやレイアウトの設計もスムーズです。
     
    なお、本部から支援を受けてフランチャイズで開業するケースも。フランチャイズで開業すると、チェーン店のブランド力やノウハウを使えるメリットがある一方、本部へ支払う加盟金や保証金などの初期費用が300万~1,000万円程度発生します。上記で紹介した費用とは別に支払いが発生するものですので、総額でいくら必要になるのかを把握したうえで、次のステップへ進みましょう。

    3.物件を探して契約する

    物件を探すには、インターネットで検索をしたり、出店希望エリアにある不動産業者で相談したりする方法があります。なかなか物件探しができない場合は、インターネットを活用して隙間時間に検索してみましょう。まとまった時間があれば、出店したいエリアまで足を運んで不動産業者に相談してみると、そこでしか知ることのできない情報を入手できる可能性もあります。

    物件を探すときに注目したいのは、店舗の立地と周辺環境。せっかく店舗を構えても集客しづらい場所にあったり、近くにライバル店があったりする場合は不利になってしまいます。時間帯によって人通りに違いがあるかなども調べておくと良いでしょう。

    ただ、集客しやすい立地を意識するあまり、毎月支払うことになる賃料が予算オーバーにならないように注意が必要です。計画した範囲で、無理せず運営を続けられる物件を見つけて契約に進みましょう。

    4.外装・内装工事をする

    物件の契約が済んだら、外装・内装工事に移ります。外装は、一目で整体院だとわかるように看板などを設置。内装は、ベッドや機材などの設備を配置するレイアウトも考慮して、設計・工事をしていきます。内装を設計する際は、店舗のコンセプトやターゲットからズレないように気を付けましょう。

    工事の期間は、おおよそ3週間~1ヶ月程度です。

    5.提供メニューを決める

    事業計画でも大まかに決めていたかと思いますが、顧客に満足してもらうためのメニューをしっかり設定していきます。どのような施術をするのか、価格はいくらにするのかを決定しましょう。

    施術の内容に対して高すぎる価格設定だと集客できない可能性もあり、反対に安すぎると利益を確保できません。出店場所から近いライバル店の相場も調査したうえで、メニューの内容と価格を決めるのがおすすめです。

    6.必要な設備や備品を購入する

    工事が終わり次第、すぐに設備や備品を搬入できるように準備を進めていきましょう。整体院に必要となる設備や備品を一例として挙げてみました。

  • 施術用のベッド
  • イス
  • タオル
  • 施術着
  • シーツ
  • レジ
  • パーティション・カーテン
  • 冷暖房エアコン
  • パソコン
  • カルテ
  • 事務用品 など
  • 整体院の設備で大きな割合を占めるのが施術のためのベッド。数万円から購入できるものもありますが、顧客に快適な時間を過ごしてもらうには、ある程度はこだわりたいところです。施術する部位に合わせて専用の器具が必要になる場合もあるので、あらかじめ予算に含めておきましょう。

    ここまで、整体院開業までのステップを6つ解説しました。自身の整体技術が商品ですので、狭い店舗面積でも開業できますし、たくさんの設備は必要ありません。とはいえ「独立には思いの外、資金が必要になる」と思う方もいるのではないでしょうか。

    では、数百万円かかる整体院の開業資金を安く抑えるには、どのようにしたら良いかコツを紹介していきます。

    整体院開業のコストを抑えるコツ

    整体院開業のコストを抑えるコツは4つあります。

    1. 自宅の一室を利用する
    2. 完全出張型にする
    3. レンタルサロンを借りる
    4. 居抜き物件を活用する

    それぞれの詳細を見てみましょう。

    1.自宅の一室を利用する

    自宅の一室を利用すれば、 物件取得費や内装工事費は必要ありません。 部屋の広さによってはベッド1つ置けるかどうかになる場合もあるので、店舗の規模は小さくなるでしょう。

    まずは自宅の小さなスペースからやってみて、軌道に乗ったら店舗を構える方法もあります。

    2.完全出張型にする

    完全出張型にすると、わざわざ店舗を借りる必要はありません。施術に必要な備品類は、その都度、持ち運んで使います。

    しかし、店舗がない代わりに、整体院をやっていると認識されにくく 、集客に苦労する可能性があります。 また、整体に必要な設備や器具が大型の場合、予約が入るたびに移動させなくてはならず、負担が大きくなるかもしれません。

    3.レンタルサロンを借りる

    レンタルサロンは、顧客からの予約が入り、施術をするときにだけ借りられる場所。整体院だけではなく、ネイルや各種リラクゼーションサロンを提供する人も借りられるスペースです。

    レンタルサロンを使って開業する場合も、物件取得費や内装工事費を抑えることが可能です。ベッドや備品なども揃っているため、新たに購入する費用も抑えられます。

    ただ、すでにあるレンタルサロンを借りることになるため、自身の事業計画で決めたコンセプトに合わない、内装がターゲット層とは違うといった部分が出てくるかもしれません。

    4.居抜き物件を活用する

    出張型の店舗やレンタルサロンではなく、自分の店を構えたいと考えている方もいるのではないでしょうか。 そんな方におすすめしたいのが、居抜き物件を活用する方法です。

    居抜き物件は、前テナントが残していった内装や設備などをそのまま引き継げる物件。まったくゼロの状態から、内装工事をしたり、設備を購入したりする費用を削減できます。

    引き継げる程度はテナントによって異なりますが、もともとあった内装や設備を使える場合は数百万円単位で開業コストの削減ができる可能性も。

    テナントを借りて整体院を開業するなら、居抜き物件も視野に入れてみましょう。今すぐ居抜き物件を探してみたい方は以下からお問い合わせください。

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    コストを抑えて整体院を開業しよう

    整体院開業までのステップとコストを抑えるコツを解説しました。新たに物件を借りて開業しようとすると数百万円単位で費用が発生します。しかし整体院の場合は、自宅の一室を利用したり、レンタルサロンを活用したりすることで開業コストが削減可能です。

    とはいえ、自分の整体院を店舗として構えたい方もいるでしょう。そのときは、居抜き物件の活用がおすすめです。居抜き物件なら、前テナントから設備や内装を引き継ぐことができるため、大幅なコストダウンが実現します。

    居抜き物件を探すときは「退去ナビ」が最適。まずは、希望条件を登録するところから始めてみてください。

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    この記事を書いた人

    船本ちとせ
    フリーライター。BtoBオウンドメディアでの執筆を中心に、取材にも取り組む。わかりやすく、良質なコンテンツ作成を目指して日々奮闘中!
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