「オフィス物件を探すには、どうしたらいいの?」
「希望条件に合う物件を効率良く探していきたい」
と思っていませんか?
新規開業や移転時などの際、オフィス物件をどう探すべきか悩むこともあるのではないでしょうか。しかし、計画なしに進めてしまうと、かえって遠回りになってしまうことも。
そこで当記事では、オフィス物件を探すときの流れや内見時に重要となるポイントを解説します。新たなオフィスを効率良く見つけたい方は、ご一読ください。
【まずは流れを確認】オフィス物件の探し方!6つの手順
物件探しを始める前に、どのような流れでオフィスを探していくのかを解説します。ここでは6つの手順を挙げてみました。
- 希望エリアを決定する
- 目安の予算を立てる
- オフィス物件に精通している不動産会社に問い合わせる
- 物件の内見をする
- 契約内容を確認する
- 契約手続きをする
それぞれの内容を見てみましょう。
1.希望エリアを決定する
オフィス物件を探し始める際には、希望エリアの絞り込みが重要です。なぜなら、エリアを限定せずに探すと、検討したい候補物件が多くなり、結果として新オフィス決定までに時間がかかる可能性があるからです。
たとえば、希望エリアを「東京都内」と広く設定するより、具体的に「港区」や「新宿区」など、狭いエリアで決めておくと探しやすくなります。
また、希望エリアと一緒に、物件の面積や希望の沿線、駅からの距離なども決めておくとスムーズです。
2.予算の目安を立てる
希望エリアと併せて、目安となる賃料の予算も決めておきましょう。上限がある程度決まっていれば、予算オーバーの物件を候補から除外できます。
ただし、用意されている予算をすべて賃料に充てるのはハイリスクです。オフィスを継続して運営するには、賃料のほか、以下の費用も必要になります。
- 契約時の保証金・仲介手数料など
- 人件費や通信費などのランニングコスト
- オフィスに必要な什器やIT機器の購入費用
あらかじめ、これらの費用もかかることを想定した上で、賃料の予算を決定しましょう。人気のエリアにオフィスを構えるとブランドイメージが高まるかもしれませんが、無理のない範囲で決めていくことが重要です。
3.オフィス物件に精通している不動産会社に問い合わせる
一言で不動産会社と言っても、取り扱っている物件が住居用をメインにしているところもあります。そのため、オフィス物件には詳しくなく、必要な情報を手に入れられない可能性も。
したがって、オフィス物件を探すなら、オフィスの取り扱いが多い不動産会社に問い合わせするのがおすすめです。設備面や契約内容など、希望に添った提案もしてくれるかもしれません。
4.物件の内見をする
希望の物件が見つかったら、内見は必須です。
内見時に知っておきたいポイントはいくつかありますので、まとめたものを後述しています。併せて、ご一読ください。
5.契約内容を確認する
物件が決まったら申し込みや契約手続きに進みます。本契約に進む前には、契約内容をしっかり確認するようにしましょう。
たとえば、以下の項目がチェックポイントとなります。
- 契約期間、更新の条件
- 退去する場合の申告期限
- 原状回復の有無
こちらが不利になるような内容がないか確認し、契約前に疑問点はすべて解消しておくと安心です。可能なら契約書を事前にもらって、目を通す時間が取れるといいでしょう。
6.契約手続きをする
契約内容に問題がなければ、いよいよ手続きです。手続きの際には、印鑑証明書や登記簿謄本など、新たに役所で発行しなければならないものもあります。
事前に何が必要になるのか確認しておくとスムーズです。
ここまで、オフィス物件の探し方を6つの手順に分けて解説しました。続いて、物件探しのときに重要となる、内見のポイントについて見てみましょう。
オフィスの物件探しで失敗したくない方は、読み進めてみてください。
オフィス物件の内見ポイント
オフィス物件の内見でポイントとなるのは、以下の4つです。
- OAフロア対応の物件か
- 複数箇所で電源を取れるか
- エントランス部分や共用部分は清潔感があるか
- 周辺状況や環境に問題はないか
実際に目で見ておきたいところをメモに書いてまとめておくと、当日のチェックし忘れもなくスムーズに進められます。内見するときの参考にしてみてください。
OAフロア対応の物件か
OAフロアとは、床が二重構造になっており、床下の空間にパソコンや複合機などの配線ができるフロアのことです。
通常、複数のOA機器が必要になる場合は、床の上が配線でごちゃごちゃしてしまいます。場合によっては足にコードが引っかかり、従業員が転倒してしまう恐れも。
しかし、OAフロア対応のオフィスにしておけば、配線類で乱雑な見た目にならず、転倒の危険性も低くなります。
OA機器が多くなる会社でオフィス内の見栄えも重視するなら、OAフロアにできる物件が重要となるでしょう。
複数箇所で電源を取れるか
OA機器を接続する電源プラグが、必要な位置にあるか確認は必須です。仮に電源プラグが少なかったり、希望するレイアウトの位置から遠かったりする場合、追加で電気工事が必要になる可能性もあります。
また、稀にテナント側の最大アンペア数が低いケースも。設置したいOA機器が多いにもかかわらず、物件の電気容量が足りなければ使うことができません。
特に、オフィス以外の用途で設計された物件の場合は注意が必要です。事前に必要となるOA機器の消費アンペア数を洗い出し、物件の電気容量で対応できるか確認しておくと、この問題は回避できるでしょう。
物件の電気容量は、分電盤に書かれた情報を見るか、仲介する不動産業者に聞いて確認できます。
エントランス部分や共用部分は清潔感があるか
来客の多い会社の場合、エントランス部分や共用部分の清潔感も大切です。自社内はきれいに使えても、他社と共用する部分が清潔でないと、イメージダウンに繋がってしまう可能性もあります。
このような事態に陥らないために、内見時には以下のポイントにも注目してみてください。
- オフィスの玄関となるエントランス部分
- エレベーター
- 廊下
- トイレ
- 喫煙所 など
清掃が行き届いているか、他社のポストに郵便物が詰め込まれていないかといったところもチェックしておきましょう。
周辺状況や環境に問題はないか
オフィス内部の設備だけではなく、周辺状況の確認もしておくと安心です。たとえば、
- 同じビルに入っているテナントの業種は何か
- 周辺店舗の業種
- 駐車場の有無
- 実際に駅から歩く距離・時間
などが、チェックポイントとなります。
仮に希望するオフィスが歓楽街のビルの中にあった場合、顧客を招きづらくなる可能性もあります。そのため、同じビルに入っているテナントや周辺店舗の業種は確認しておきましょう。
また、不動産業者が提示する駅から歩く時間と、実際に歩く時間が異なる場合があります。信号が多いとか、立地は良くても徒歩だとアクセスが悪いなど、歩いてみて初めてわかることも。
少し手間がかかるかもしれませんが、自分の足で歩き、目で見て確認することも大切なポイントです。
オフィス物件の内見ポイントをお伝えしました。ここまで読んで「具体的にオフィス物件を探す手段も知っておきたい」と思う方もいるでしょう。
次の項目では、オフィス物件を探す方法を具体的に解説します。
オフィス物件を探す具体的な方法
オフィス物件を探すには、3つの方法があります。
- インターネットで探す
- 不動産会社を訪ねる
- 居抜き物件を検討する
1つずつ解説していきます。
インターネットで探す
インターネットを活用する方法が最も手軽です。スマホやパソコンを使い、オフィス物件・貸事務所を扱う不動産業者のホームページやポータルサイトなどで検索ができます。
また「新宿 オフィス」といったように、エリアも含めてGoogleやYahoo!で検索すると、該当の物件情報を知ることも可能です。
不動産会社を訪ねる
インターネットを利用して探すのもいいですが、希望するエリアに密着した不動産業者のほうが、いろいろな情報を持っている場合もあります。インターネット上ではわからない物件情報が得られるかもしれません。
不動産業者を訪ねる際は、1つのところで決めずに、複数箇所で相談してみることをおすすめします。違う不動産会社で同じ物件を扱っている場合は、仲介手数料が異なることがあるので注目してみてください。
また、小規模のオフィスを探す場合、住居用の賃貸物件を事務所として利用できるところもあります。物件や不動産業者によって条件はさまざまですので、希望する場合は一度相談してみてください。
居抜き物件を検討する
賃貸のオフィスでも、居抜き物件を検討する方法もあります。
居抜き物件とは、前に契約していた会社の設備や内装などを、そのままの状態で引き継げる物件のこと。本来であれば、希望するレイアウトに合わせて内装工事をする必要がありますが、居抜き物件なら高額な工事費用をかけることなく、最低限のコストで入居が可能です。
長い工事期間も不要となるため、スピード開業や移転も実現できます。
ただし、どこからどこまで居抜きで引き継げるかは、物件によって異なります。会議室などの部屋や内装は引き継げても、什器類はNGの場合もありますので、事前に確認するようにしましょう。
とは言うものの「居抜き物件のオフィスは、どう探したら良いの?」と思う方もいるでしょう。そこでおすすめしたいのが、居抜き物件のマッチングプラットフォーム『退去ナビ』です。
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登録されているのは、解約通知前の居抜き物件。つまり、まだどこの不動産業者にも掲載されていない情報です。
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船本ちとせ
フリーライター。BtoBオウンドメディアでの執筆を中心に、取材にも取り組む。わかりやすく、良質なコンテンツ作成を目指して日々奮闘中!
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